4362 192 192 false XSE8qhxiJWMR62HynQIm318YU7fUlodG 78540a0a205e0a63aa5f9134ec67c3de 第5部 質疑応答百人組手 「SNSは農業である」 false 0 0 7
たらればさんの作品:第5部 質疑応答百人組手 「SNSは農業である」

たられば:では会場から浅生鴨さん、SHARPさん、ご両名への質問を受けつけます。


質問者1:推敲する時間なども含めて、一日にどれくらいの時間をツイッターに使っていたのでしょうか。

 

浅生鴨:通常の仕事が終わって帰るまでの間だから…40分くらいかな。もうちょっとか。小一時間かけて翌日のツイートを全部仕込んで、あとは仕事の合間に自分の席に戻って、ツイッターとかを見る余裕があったらちょっと見て……。正味、一日に一時間半から二時間くらいかなという感じです。

SHARP:僕は切り分けがなくて、たとえばツイッターやりながら会議とかやってるんで、基本的には人の話半分くらいしか聞けない状態ではあるんですけど、基本的にずっと並行させています。なんていうか、脳みその中でアプリがふたつ立ち上がっているみたいな感じです。

たられば:ちなみに僕は5~6時間かけています。

浅生鴨:多いですよ。

たられば:ですよね……(苦笑)。趣味がツイッターなので。


質問者2:「人格を切り分ける」っていうお話がありましたが、いきなり切り分けられるものなんでしょうか。その「人格」を作るときに、どういう過程で気をつけるか、というか、コツがあれば伺いたいです。


浅生鴨:僕はある程度(自分と)切り分けたほうがNHKを背負わせられるなと思って、昔ゲーム会社でゲームキャラクターを作る専門の人に相談に行って、キャラクターの性格設定についていろいろ相談して準備をしました。「こういう人格にしたいんですけど」っていう要素がいくつかあって、「だったらこういうふうに作ったらいいんじゃない」とか、「こういう言葉使いがいいんじゃないか」とか。

たられば:かなり作り込んだんですね。

浅生鴨:まぁ、それでもだんだんズレていくっていうか、お客さんに反応によって変わっていきますよね。あの、小松政男さんが、最初は「いやよいやよ」のギャグで始まってたけど、だんだん小松の親分みたいになっていく、みたいな……わかんない例ですいません(笑)。

たられば:わたしは分かりました(笑)。

SHARP:たぶんそのキャラとか性格を作っていくっていうのは、一般的にいう「ゆるキャラ」みたいなんを作って何か特徴的な語尾付けて…っていうのとは、ちょっとちがうような気がしてるんですけど。

浅生鴨:そうね。それは違うね。なんだろう。でも自分じゃないんですよね。

SHARP:そう、だからたぶん半分くらいなんです。僕は(キャラクター作りを)決めなかったと思っていますけど、でも僕も「半分社員を辞めてる」ってのがあるから、その距離感で話すとちょうど僕と相手の真ん中くらいにある程度こう、体温を持った人格みたいなのが立ち上がるようにイメージはしていました。

たられば:この話は、『中の人などいない』の最初のほうに書いてあった、「友達になりたいと思われるキャラクターを作ろう」っていう話がすごく印象的でした。優しくて、誠実で、ちょっと天然が入っているっていう3条件。そこはかなり意識したんですか。 

浅生鴨:そうですね、意識しました。フォロワーといかに友達になるかってことをすごく考えたので。まぁ、そもそも僕自身はすごく友達が少ないんですけど、クラスの中であの人と友達になれたらなって思った人ってどんな人だったかなって。で、こういう感じの人だったよねっていう。

たられば:それは、ツイッターをやっていれば(そのキャラを)作れる、という自信があったんですか?

浅生鴨:僕、ドラマとかも書くので、キャラを描くことにはなんの抵抗もないです。


たられば:あー、脚本作りなんですね。シャープさんどうですか。

SHARP:僕は先程申し上げたとおり、もともと広告をやっていて、その時は正しいと思ってブランディングとか企業イメージ、あこがれの獲得……とかをすごくお金かけてやっていたんですけども、そういうのって本当に一瞬で、例えば3000人リストラとかしたら一瞬でなくなったりもするわけです。

たられば:消えてしまうと。

SHARP:一瞬で消えます。でね、「シャープ」っていう単語は、知らない人はあんまりいないんです。僕が何を喋ろうが、皆さんフォローする前になんらかイメージがあるわけです。そういうシャープのイメージと僕の間、隙間ですよね。人間って、ちょっとギャップがあったほうがだいたいいい方向に作用するんで、その人が持ってるシャープのイメージを、半分くらい裏切るような言動をしたりとか、そういうことを考えていた気がします。

浅生鴨:あんまりガチガチに決めないんですけど、でもまったく決めないと「地」がでちゃうというか。いや「地」でいくならならそれでもいいんですけど、いざというときにしんどいので、少し自分と違う人格を作っといたほうが、なんだろうね、ラジオのパーソナリティをやる人とか、ちょっといつもと違う、人前でスピーチをする時の自分とか、「いつもの自分と少し違うもうひとりの自分」をベースにしとくのがいいと思います。

SHARP:死なないためにも、そうしたほうがいいと思います。

たられば:物騒ですね。

 


質問者3:スタッフから「ゆるいツイートをしたい」という相談を受けています。「ゆるいツイートをしたいんだけど、弊社は全国に600店舗くらいお店があって、それで怒った人がお店に殴り込んで来ないでしょうか」って言うんです。お二人ならなんてアドバイスされますでしょうか。


 

浅生鴨:「怒った人が600店に来るかもしれない」と。「だから頑張れ」と(即答)。


(会場ザワつく)


 浅生鴨:不安になる気持ちはわかるんですけども、でも「来た客は掴んで離すな」っていう話じゃないですか。そこでクレームが来るってことは、フォローしてるってことだし、御社に関心があるわけでしょう。だから、怒鳴り込んできた人の話を聞いて、怒っている理由が真っ当だったら「すいませんでした」ってちゃんと謝って、で、「ところでこの商品なんですけど」ってやったほうがいいんじゃないですか。他人事だから言ってるんですけども。


たられば:(苦笑)。どうですかシャープさん。

SHARP:まぁそれ、僕も似たようなこと言われたり聞かれたりは、すごくよくありますけど、まず、やっていない人ほどインターネットを怖い場所だと思っていますよね。やってみれば、インターネットってそんな、怒ってる人ばっかりじゃないってわかるでしょう。

たられば:あー、炎上関係のニュースでしかSNSを知らない人は、まあSNSを怖がるし嫌悪しますよね。

SHARP:僕にくるリプライのなかでも「怒りのツイート」って、ほんのわずかしかないわけです。まず、人間そんなに怒ってないってのを、そこはもうちょっと信じてもいいんじゃないかって思います。

たられば:たしかに。


SHARP:あともう一個は、ゆるいかゆるくないかはどっちでもいいんですけど、「こいつはそういうことを言うヤツだな」って思われるにはある程度の時間がかかるんで、それはもう、やってみるしかないですよね。しばらく続けなきゃ「いい」も「悪い」もないです。

浅生鴨:やってみて、ひとつクレームが入ったからやめるんじゃなくて、ある程度積み重ねて「こいつはこういうやつなんだな」って思ってもらわないといけないんですよね。そうするとある程度自由に振る舞えるようになるし、文脈が作れるようになるので。

SHARP:何をするにしても「しばらく時間がかかる」ってのは、もう確かなんですよね。それはもう、めげずにやるしかないです。そのときに守ってあげる人が会社の中にいれば、それはすばらしいことなので、そのポジションにいてあげればいいんじゃないでしょうか。

 

たられば:これは先ほどの「たくさんリツイートされるツイート」だとか、いまの「ユルいツイートはどうすれば」っていう話にもつながるんですが、SNSでの振る舞いやアカウントの作り方っていうテーマで話すと、どうしても言葉単体、「ひとつのツイートをどう加工するか」という話になりがちなんですけど、今日会場に来て聞いていただいたお客さんはもう気づいていると思いますが、登壇しているご両名はずっと「キャラクターの話」をされているんですよね。点ではなく線、単語ではなく姿勢や人格の話をしている。このことはもうちょっと強調したほうがいいなと思いました。姿勢や人格の話であるからこそ、第一にまず「時間がかかることなんだ」と。


浅生鴨:あのですね、「農業」です。SNSは農業なんです。

SHARP:そう、アグリカルチャーですよ。

たられば:はい?

浅生鴨:耕して、種をまいて、育てて、花が咲いて、実ができて、それでようやくいくらか収穫できるという。

SHARP:アンチ狩猟ですね。

たられば:おお…ここにきて今日イチの名言がくるとは……。


浅生鴨:本当に、ぱって餌を巻いたら魚が寄ってきて、それを「があーっ」て網で取るような、プロモーションとか広告とは真逆の発想です。

SHARP:最近SNSが発端になって企業イメージが下がる事件が多くて分が悪いんですけど、でもこういう農耕的なコミュニケーションって大切だし、そこはなんとか担当者が踏ん張るか、会社が守ってあげるとか、いろんなやり方はあると思いますけど。

浅生鴨:それと、やっぱり「数を!」って思っちゃうと農業ってうまくいかないんですよね。考え方としては「育てる」っていう作業なので、「一本の苗をどこまで大きくできるか」のほうがいいですよね。


 

質問者4:わたくしどもは担当者2名でひとつのアカウントを運営しています。まず「ひとつのキャラ」を複数人で担当することが誠実であるのか、という悩みがあります。それと、いずれは担当者が代わって誰かに引き継ぐこともある中で、その「キャラの継承」っていうのをどういうふうに考えられてるのか伺えればと思います。



浅生鴨:僕は、(NHK_PRの)キャラを継承するためにあの本(『中の人などいない』)を書いたようなもので、それを読めば僕のやりたいことがだいたいわかると思います。ただ…そうですね、今だと「リアルタイム性」だとか「リソース」とか「働き方改革」とかいろいろあって、うまくいかないこともあるとは思います。そういう時は、「できないときはできない」ってことをちゃんと書いて、そっちの誠実さを出したほうがいいと思います。

たられば:「そっちの誠実さ」。

浅生鴨:「実は今日は働き方改革のため、リアルタイムツイートができないので自動設定にしてこういうツイートしてます」とか。

SHARP:そういうことを話すと、無理して呟くよりも「人間」が立ち上がりますよね。

浅生鴨:頑張って無理してやるよりは、ダメなときはダメな部分を見せたほうがキャラ立ちするという。一度、プロデューサーが寝坊してしまって、「寝坊した」ってツイートしたら、今までにないくらいコメントをいただいたことがあります。そういう人間味がでたのかなって。

SHARP:失敗は極力見せたほうがいいですね。


たられば:シャープさんどうですか。いまは業務として担当しているわけで、いずれは異動だとか移籍だとかがあると思いますけれども。

SHARP:「この先どうすんの」みたいな話はよく聞かれます。僕がいつも思っているのは、「ツイッターアカウントはお客さんと同じ目線で喋る入れもの(容器)である」ということで、だから担当者が変わることは可能だと思っています。

たられば:「入れもの」ですか。


SHARP:たとえば『オールナイトニッポン』とかって、パーソナリティが代わりながらも、ずっとファンがいるでしょう。その時代時代で親密な時間と関係をリスナーと築いていますよね。あれは、それぞれが自分のやり方で喋り続けているからファンがいるわけで、僕はそれと同じように持っていきたいとも思ってるし、人格を引き継ぐ必要はないと思っています。

たられば:あーなるほど、たしかにラジオ番組はそれぞれ個性を出して引き継がれていきますね。

SHARP:入れものがあるんだから、中の人が代わったら代わったで、その人が親密なコミュニケーションを、その人なりにしていくってのが「ソーシャルコミュニケーション」だと思います。


浅生鴨:NHK_PRも「これからは二号に引き継ぎます」って言って引退表明をしたんですけども、あれは自分でもびっくりしたんですけど、まるで寄せ書きのように七千とか八千くらい「さよならコメント」が来たんです。

たられば:人徳だなー。

浅生鴨:(SHARPアカウントも)引退宣言したら、そういうのくるから。

SHARP:来るかなぁ…。次の人は嫌やろうなぁっていうのは容易に想像がつくんですけどね(苦笑)。

浅生鴨:一回引退してすぐ戻ってきたら?

SHARP:フェイク引退。「次の人が見つかりませんでした」って帰ってきて。

たられば:次の質問の方、どうぞ。



質問者5:社内からやっぱり「すぐ結果が出るんでしょ」という期待だとか、「どう成果が出るのか?」と聞かれたりするんですが、お二人はいまの農耕型スタイルを、どう(社内に)納得させたんでしょうか?


 

浅生鴨:「効果は出ない」ってことを、とにかく言い続けました。要するに、「ツイートしたら視聴率が伸びるとでも思ってんのか」っていう、「そんなわけないだろバカ」っていうのをずっと言い続けました。

たられば:そんなわけないだろう、と。

浅生鴨:なんか、そこで期待されても困るというか、道具としての目的が違うんだよと。この道具は「そのための道具」じゃないんだ、「だからそう言ったってあなたの望む結果は生まれません」って、とにかく言い続けました。ものすごく大変でしたけど。

SHARP:なんか、「下品なこと言いなさんな」っていうような空気を出したほうがいいと思います。「やったらこれだけ売れるとか、そんな下品なこと、あんたよう言いますねえ」って顔をしたほうがいいです。

浅生鴨:ツイッターで売れるくらいなら最初から売れてますよっていう。

SHARP:広告のテクノロジーっていっぱいあるんやから、もっといい本とか手法があるから、やりたいならそっちでやれよって。

浅生鴨:ツイッターで売れるならテレアポで売れますよ。DMで売れます。


(会場爆笑)


たられば:いまお二人も笑ってて会場もウケてますけど、かなりめちゃくちゃなこと言ってますからね、この人たち(苦笑)。


SHARP:ついでに乱暴なことをもうひとつ言っておくと、僕めっちゃ怒られてきたし、「いかがなもんか」って(社内で)めっちゃ言われました。そういうときに「この人はなんでそんな、いかがなものかなんて言うんだろう」ってよく考えていくと、「ちゃんと決裁をとったのか」とか、そういう話なんです。

たられば:決裁、ですか。

SHARP:はっ! って気づいたんです。これは会社の金を使うから、金を使う前に、金を使ったらどうなるかっていうのを証明せなあかんから、決裁というものがあるんやなって気づいたんです。そこで「じゃあ一回、会社の金を一銭も使わずにやろう」って決めて、今に至るんですけど、案外こう、「会社の金は使いませんので」っていうことにしておくと、やんややんや言う人は減りますよ。

 

浅生鴨:これはみなさん一番ご苦労されるところだと思うんですけど、「なんですぐにフォロワーが増えないんだ」とか、「こんだけフォロワーがいるのになんで商品が売らないんだ」って言ってくる人は結構いるんですよね。

たられば:めちゃくちゃたくさんいます。

浅生鴨:でもフォローする人たちは別に商品が欲しくてフォローしてるわけではなくて、やっぱりコミュニケーションとしてフォローしてるわけです。もしかしたらこの先、そこが極まって、いざ何か商品を買おうかってときに、「じゃあ普段コミュニケーションしているあの人のを」っていうくらいの届き方なので、本当に売りたいんだったら広告宣伝にお金をドンと使ったほうが届くとは思うんですよね。まあそれで売れるかどうかは別にして。

 SHARP:何を売るかにもよると思うんですけど、たとえば僕の会社は冷蔵庫を売るわけです。冷蔵庫って10年に一回くらいしか買わへんのに「ツイートしたら売れる」ってのは大間違いでしょって、ちょっと考えたらわかるのに。

たられば:(笑)

SHARP:普段から狩猟(的なコミュニケーション)やっていると、「やったらこういうリターンがある」っていうのに慣れてしまっているんです。たぶんこれ、一種の病気やと思いますよ。

 

■質問者6:ツイッターでアウトプットし続けているとどうしてもインプットの時間なくなってきて、しんどくなるような瞬間もあるんですけど、お二人はどういうふうに情報をインプットされてますでしょうか?

 

浅生鴨:ツイートに生きているかどうかわからないですけど、僕、本はいっぱい読んで、映画をいっぱい見て、海外ドラマをいっぱい見ています。最近はほぼそれだけです。

たられば:レガシーメディアというか、旧来のものをたくさん吸収してるということですね。

浅生鴨:NHKでツイッターを担当していた時は、タイムラインをすごい見ていました。何十万人とフォローしているタイムラインを見ていれば、知らないものがどんどん目に飛び込んでくるんです。あと、NHKの番組表を見ているといろんなことが書いてるので、それは僕にとって楽でしたね。

たられば:SHARPさんはどうですか。

 

SHARP:僕、もともとDJをやってたんですけど、そのDJのやり方がツイッターのやり方にめっちゃ似てるなと思ってます。えっと、この話するとたぶん3時間くらい話せるんですけど…。

浅生鴨:あ、わかる。僕はラジオ番組の感覚、ラジオとかDJとかの「場を回す」っていう感覚なんですよね。

たられば:ええと…申し訳ないんですが、3分でもう少し分かりやすくお願いします。

SHARP:DJって、今はもうだいたいパソコンになっちゃったんですけど、昔は手持ちのレコードを100枚持ってきてプレイするって感じでした。その100枚で「場」を作って回す。手持ちのもので、順番に工夫しなきゃいけないっていうのがあって、それはたぶんその場のレスポンスで即興的に、次に何を言っていくか考えるとか、スクラッチを入れるとか、あえて同じ曲をかけるとか、そういうDJの手法っていうのが、ツイッターのやり方と似てると思っているんです。

たられば:あー、先ほど『オールナイトニッポン』の話も出てきましたが、確かにラジオも、それからクラブのDJも、手持ちの素材でやりくりしながら、しかも双方向ですよね。コミュニケーションして「場」を作っていく感じで。

SHARP:そういう感覚があると、お客さんも「一緒に作ってる」って思ってくれて、愛着を持ってくれるとも思うんです。


★         ★        ★


たられば:えー、本日はみなさん、長々ありがとうございます。お疲れ様でございます。まだまだ質問も話題も尽きないのではありますが、お時間となりました。本日お二方に語っていただいた内容は大変大変含蓄があり、広く役立つものだと思います。会場に来ていただいた皆さまも、テキストで御覧になっている皆さまも、ぜひこのことをSNSで呟いていただき、広めてもらえればと思います。重ねてですが、本日は本当にどうもありがとうございました! もしまた機会がありましたら、お目にかかれましたら幸いです!!

 最後に、本イベントを主催してくださったコルクbooksさん、ありがとうございました! 会場においでくださった皆さん、どうかお気をつけてお帰りください。


(了)

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